皮膚や肌が弱酸性なのが良いのは一般的に知られていることですが、免疫の中枢といわれている腸も弱酸性が良い事はご存知でしょうか?
腸はお腹の真ん中にありますが口から肛門まで皮膚と同じ様に外界に接しているとされています。
その為、腸は弱酸性が良いといわれています。
腸内が弱酸性になっていると、外界から入ってきた細菌にも対応できて悪玉菌の増殖を抑えてくれ、善玉菌が増えて腸内細菌のバランスも整えます。
健康でいるために腸はとても大切な臓器です。腸活という言葉をよく耳にされると思います。
その中でも短鎖脂肪酸が重要な役割をしています。
腸活と言う言葉は聞くけど、短鎖脂肪酸は良く分からない方のためにお話させて頂きます。
短鎖脂肪酸とは、食物繊維をエサにして産生する善玉菌より作られる、炭素数が短い脂肪酸の総称のことです。
短鎖脂肪酸の中の酢酸、プロピオン酸、酪酸等により腸は弱酸性になっています。
短鎖脂肪酸は、それぞれ異なる免疫に関与して免疫機能には欠かせません。
また、下痢や便秘のサポートにも役立っていることが報告されています。
短鎖脂肪酸の中の酪酸は、小腸に存在するT細胞に働きかけて免疫機能を正しくします。
全身の免疫機能の調節にも短鎖脂肪酸は大きく関わっています。
短鎖脂肪酸は、大腸上皮細胞(最大の免疫バリア)のエネルギー源として、健康維持する上でとても大切な物質です。
善玉菌より産生される短鎖脂肪酸の生産量が減ると、腸の細胞や免疫細胞が活力を失って免疫バリア機能が低下します。
腸内には腸内細菌が種類ごとに集まって腸壁に棲み着いています。
その様子がお花畑に似ているため【腸内フローラ】と呼ばれています。
腸内細菌は1000種類100兆個、善玉菌:悪玉菌:日和見菌が2:1:7の割合が一番良いといわれています。
日和見菌は、善玉菌と悪玉菌の優勢な方に付きますので、善玉菌を優勢にして日和見菌を味方につけ悪玉菌が多くなり過ぎないようにしたいですね。
日和見菌のような人は私達の中にもいますよね。少し分かりにくい話でしたでしょうか?
腸が身体の中で一番大事な臓器である事、特に短鎖脂肪酸が沢山作られるような生活をする事が、健康維持に欠かせない事をお分かり頂けましたでしょうか?
次回は短鎖脂肪酸を増やすための日常生活の過ごし方についてお話します。
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