桜の花や菜の花が美しい季節、温かさが増して 心が浮き浮きして来る季節、別れと出会いの季節, 花粉症で憂鬱になる季節,どんな春を迎えられましたでしょうか?


桜のイラスト
テレビのクイズで日本人の花粉症の人の割合は何割
でしょうか?との問題でした。
40%強が正解でした。なんと人口の半分に迫る数です
よね。ビックリですね。

折角の素敵な季節なのにこの季節を楽しめない方が
沢山いらっしゃるのはとても残念です。
どうしてこんなにも多くの方が花粉症に悩まれている
のでしょうか?

私なりに考えてみました。花粉を異物と感じている方
が多いと言う事ですね。花粉を異物と感じてる為に
花粉を身体から追い出そうとして、花粉症の症状
である鼻水や涙が出るのです。
自分を守るための免疫反応ですね。

大事なのは免事疫を正常にする事です。免疫は
上がり過ぎても足りなくても問題です。
中庸にする事が大切です。

どうして害のない花粉を異物として見てしまうの
でしょうか?

現代の生活様式を考えてみましょう。
衣食住がすっかり洋風化してしまいました。

衣類 化学繊維が多く使われている

食事 肉、油脂、砂糖、乳製品、添加物、合成保存料
    が多く摂取され緑黄色野菜などのビタミン、
    ミネラルの摂取足

住居 気密性が高く化学物質を多く使う洋風住宅

花粉症の方はここ数十年間ですごい勢いで増えています。
生活環境の変化は大きく影響し、その上大気汚染に
よる大きな問題も有ります。

車からの排気ガス、工場からの煤煙、海を渡っくる黄砂、
など生活環境の変化が花粉症の方が年々増える大きな
原因を作っている様に思います。

この様に年々増えていく花粉症対策をどうしたら少しでも
楽にする事が出来るのでしょうか?
一番大切な事は衣食住を正す事になりますね。
実際には衣食住全部を見直す事は難しい事です。

この中でも、食事は絶対に見直して頂かないと花粉症
の改善は難しくなります。
一番大切な食事と腸管免疫についてお伝えします。

口から始まる消化器官は食道、胃、小腸、大腸と一本
の管で出来ています。ちくわの様なものです。

皮膚と同じ様にいつも外界の敵にさらされています。

その為、敵から身体を守るために小腸の粘膜面には
広大な粘膜関連リンパ組織が作られています。
パイエル板
と言われています。

パイエル板については参考を参照してください。

この仕組みには、腸内細菌も深く関わっています。
1000種類1000兆個の腸内細菌が現在ある事が分か
っています。免疫細胞と腸内細菌が協力して外敵から
あなたを守っているのです。

免疫機能は自分であるか自分でないかを選別する事が
重要な役割なんです。
それは自己、非自己と言われています。

腸管に入ってくる食べ物は腸にとっては非自己です。
その為本来は腸のバリアで防がれ食べ物の栄養は体内
に入っていけません。

しかし、実際には栄養は体内に入って行ってますね。
腸が有益と判断した時は受け入れてくれるからです。
この事は経口免疫寛容と言われています。
聞きなれない言葉ですが腸間免疫の重要な働きです。

これまでお知らせした免疫力には、腸内細菌が深く関わ
っていることお伝えしてきました。
腸内細菌の種類と数を増やす事 によって腸内細菌を
強ることができます。

その上で、腸内細菌の餌である穀類や野菜、豆類、果物
などの植物性食品を摂取する事と発酵食品を多く摂る事
強い腸内有益菌が育ちます。

逆に、食品中の防腐剤や添加物は腸内細菌を弱らせたり
殺したりします。これらの成分が入っている食品はとらない
様にする事も大切です。

悪玉菌優位が健康に悪いのは当然ですが、有益菌
ばかりでも健康になれません。悪玉菌がある程度
いないと有益菌は腸に居つか無いで出て行ってし
まいます。

悪玉菌は必要悪なのです。腸内有益菌を増やし、
腸内有益菌と悪玉菌の割合が2対1になるよう
に出来れば免疫細胞も元気になります。

「参考」

免疫の中枢パイエル板の構造と説明です
パイエル板

パイエル板の構造は他のリンパ節と異なります。
マッチ箱のようなリンパ小節が集まっている上皮細胞
の間にM細胞(橙色)
が有ります。
M細胞は異物を直接粘膜内に誘導して免疫細胞マク
ロファージの仲間 (樹状細胞)
に渡し処理してもらいます。
パイエル板の名前は発見者でスイス人の医師の名前です。

小腸は身体全体の免疫細胞の内70%集まる場所です。
このパイエル板のリンパ組織が正常に働く事はアレルギー
を改善するために、とても重要な事です。
腸が免疫の中枢と言われるゆえんでもあります。

パイエル板にあるM細胞が異物を除去する最初の入り口です。
腸管での免疫反応の流れは【上図参考】にして下さい。

M細胞が異物をつかまえ、M細胞のすぐ下にあるマクロファージ
の仲間
(樹状細胞)に異物を渡します。

樹状細胞は異物を受け取り、異物がどんなものか貪食
します。貪食することによって分かった異物の特徴を
ヘルパーT細胞(免疫の総司令官)に伝えます。

ヘルパーT細胞B細胞に抗体を作らせB細胞は異物
の抗体を作り、腸管粘膜や体内に抗体が分泌されます。
その結果、異物の体内感染を阻止出来、異物の毒素
を中和したり出来るのです。ここまでが説明です。

腸管免疫が正常になるとアレルギーも上向いて楽になって
いきます。腸管免疫が上がったら次にストレスを軽くする
事が重要になります。

ストレス(自律神経)の問題はアレルギーにとっても健康に
なるためにも大きな原因になります。
ストレスがあると中々笑う気になりませんね。

笑う事がストレスを消す一番の早道です。
鏡を見て始めは馬鹿笑いでも良いですから大声で腹を
抱えて笑ってください。
毎日のようにやっていると笑えるようになります。
笑うのに落語もいいですよ。大声で笑って下さい。
何度でも笑ってください。
自然に笑えるようになったら心が開いてストレスも楽
になってくると思います。

アレルギーはすぐには結果が出ませんが上記に挙げた事
をしっかりやって頂くと花粉症だけでなく真の健康になって
頂けると思っています。

素敵な春になるように願っています。

実際に腸を元気にして健康で明るい日々を過ごしたい方
ご相談下さい。

FBメッセンジャーでご連絡頂くか,下記にご連絡
頂けますでしょうか。

まました薬局
TEL 0465-74-3393
FAX 0465 -74- 3804

FAXにてご用件を承りましたらこちらからご連絡差し上げます。
TEL・FAXお知らせください。

薬剤師   渡辺 美恵子
子宝カウンセラー指導士

薬剤師   渡辺 美恵子
子宝カウンセラー指導士

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